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Monthly Archives: 1月 2012

アメリカ最新アルバムチャート情報を。
2012年1月21日付けビルボード全米アルバムチャートは、アデル「21」が15週目の1位。

先週「明日2011年度チャートの総括コメントをする」なんて書いてしまったが、
実はまだ総括ができてない。
未だいろんな国のチャートを分析している最中なので、もう少し待っていただきたい。

1. アデルAdele – 21 (124,000)
2. ドレイクDrake – Take Care (42,000)
3. ブラック・キーズThe Black Keys – El Camino (42,000)
4. ヤング・ジージーYoung Jeezy-Thug Motivation 103: Hustlerz Ambition (36,000)
5.コールドプレイColdplay Mylo Xyloto (28,000)
6. リアーナRihanna – Talk That Talk (27,000)
7.セーフティースーツSafetySuit – These Times (26,000)
8. LMFAO – Sorry for Party Rocking (25,000)
9. ナウNow 40 (24,000)
10. フローレンス・アンド・ザ・マシーンFlorence and the Machine – Ceremonials (24,000)

今週のチャートは先週とあまり代わり映えのしないチャートとなった。
年初のこの時期は、クリスマス商戦に合わせてのアルバムリリースが終わったあとなので、
毎年、年内でいちばん地味なチャートとなる。
アデル「21」をのぞけば、枚数も地味な数字だ。
アデル「21」は、あと1週1位を獲ると「タイタニックサウンドトラック盤(98年)」の16週1位の記録に並ぶ。

2011年の大衆音楽界は、世界的にはアデル、そして日本ではAKB48の年だった。
AKB48は、史上初の年間シングルTOP5独占。その5枚ともにミリオンセラー。
年間売上も163億円で、女性グループ史上最高の1位を記録した。

さて世界中のチャートを席巻したアデルと、AKB大島優子とは同い年だということをご存知だろうか。
誕生日が3ヶ月しかかわらないまったくの同級生年代、現在23歳だ。
2011年の大衆音楽シーンは、世界的に「女性の時代」という印象を強く受けるものとなった。
アデルAKBともにその「女性の時代ポップカルチャー」の代表的存在ではあるのだが、
立ち位置は全然違う。

AKBは、ただの女性グループではなくて、
「日本芸能界女性アイドル・インフラ」のようなものだ。
統括者&プロデューサーの秋元康氏が中心ではあるが、
それぞれのアイドル達が、それぞれの芸能事務所に所属し、
AKBインフラの中で競争する。
どこかの芸能事務所に利益が偏るわけではない。

それにプラスして、作曲家や振付師などなどたくさんのプロフェショナルも、
AKBというインフラの枠組の中の一員だ。

テレビ番組、スポーツ新聞を含む芸能マスコミ全般、雑誌グラビア等々がAKBを掲載し、
相互にビジネス的に恩恵を受ける。

そして、去年は宣伝業界や日本経済にも寄与した。

2011年 タレントCM起用社数ランキング 女性部門

1位 大島優子 19社 ※AKB
2位 篠田麻里子 17社 ※AKB
2位 前田敦子 17社 ※AKB
4位 板野友美 16社 ※AKB
5位 芦田愛菜 15社
5位 高橋みなみ 15社 ※AKB

ご覧のようにベスト5のほとんどをAKBが占め、大島優子がトップ。
大島優子は、歌を歌うことで「AKBの一員=職業アイドル」であるという顔とは別に、
日本一の売れっ子CMタレントであり、女優であるという顔も持っているわけだ。

AKBはもちろん「歌を歌うグループ」ではあるのだけれど、
彼女らにとってAKBの「歌」が、メインの仕事というわけではない。
「日本芸能界女性アイドル・インフラAKB」の人気者であるからこそオファーのある、
副次的に発生する仕事のほうが、AKBの所属メンバー達にとっては、
実はメインでお金も入ってくる仕事ということになる。

これは世界的に見ても、今まで無かったようなシステムで、
ビジネスモデルとしては、非常に面白い。
日本以外で、はたしてこういうビジネスモデルが成り立つかどうかも、
なかなか興味深いところだ。
もし日本以外で成り立たないのなら、極めて日本的なシステムということになるだろう。

AKBの音楽だけを取り出して語るなら、音楽を生業としている人達にとっては、
いろいろと言いたいこともあるだろうなあとは思う。
しかし上に書いてきたようにAKBは音楽だけで語るべきグループではない。
「AKBの音楽」はひょっとしたら、ビジネスユニットにとっての
「手段」のひとつなのかもしれないけれど、
そういう商業音楽の形もあるということだ。

アデルは、とにかくいい曲を作り、とにかくいい詞を作り、
それらをとにかく個性的な声でソウルフルに歌い、
とにかくいいライブパフォーマンスをし、とにかくカッコいいPVを作るという、
音楽の原点みたいな部分を突きつめ、その結果、世界中を席巻した。

アデルAKB大島優子は、まったく立ち位置が違うので比較することは無意味なのだが、
ふたりが同い年というのはなかなか興味深い。
2011年の日本の芸能ビジネス&大衆音楽と、
世界的潮流の大衆音楽との、縮図を見ているような気分になるね。

アメリカ最新アルバムチャート情報を。
2012年1月14日付けビルボード全米アルバムチャート(2012年度初週)は、
なんとまたまたアデル「21」が一位返り咲き。

1. アデルAdele – 21 (144,000)
2. ドレイクDrake – Take Care (72,000)
3. ヤング・ジージーYoung Jeezy-Thug Motivation 103: Hustlerz Ambition (67,000)
4. レディ・アンテベラム Lady Antebellum – Own The Night (54,000)
5. LMFAO – Sorry for Party Rocking” – LMFAO (49,000) Continue reading

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