アメリカ最新アルバムチャート情報を。
2011年12月24日付けビルボード全米アルバムチャートは、
マイケル・ブーブレMichael Buble – Christmasが、
なんと売上479000枚とすごい数字を叩き出し、3週連続1位。
ロックデュオ、ブラック・キーズの新譜は20万枚以上を売ったものの、
一位を獲れず、ニッケルバックに続いて、
またまたロックカテゴリーの注目アーティストが一位を獲れずじまいということになりそうだ。
5位には、英チャートで一位を獲ったばかりの故エイミー・ワインハウスの新譜が入っているね。
1. マイケル・ブーブレMichael Buble – Christmas (479,000)
2. ブラック・キーズThe Black Keys – El Camino (206,000)
3. アデルAdele – 21 (187,000)
4. ジャスティン・ビーバーJustin Bieber – Under The Mistletoe (158,000)
5. エイミー・ワインハウスAmy Winehouse – Lioness: Hidden Treasures (114,000)
6. アンドレア・ボッチェリAndrea Bocelli – Concerto: Live In Central Park (79,000)
7. ドレイクDrake – Take Care (73,000)
8. ニッケルバックNickelback – Here And Now (66,000)
9. TVサウンドトラック-グリーTV Soundtrack, Glee – The Music: Vol. 7 (58,000)
10. コーンKorn – Path Of Totality (55,000)
僕は、2週間前に
「2011年度ホリデーシーズンの王様はマイケル・ブーブレ。12月10日付け全米アルバムチャート。」
という記事を書いた。
2週間前のサプライズで「これはクリスマス近くまでトップで売れ続けるな」と、
その時予想したわけで、今週もその予想を裏付けるチャートとなったわけだが、
発売7週目にもなるこの一週間に、48万枚近くという圧倒的な数字を出すことまでは予想していなかった。
これで、ワールドワイドでは楽々500万枚の売上を越した。
最終的には2011年度発売のアルバムの中で、アメリカでもワールドワイドでも、
アデル「21」に次ぐトータルセールスになるんじゃなかろうか。
アメリカの音楽をレスペクトしているイギリス人アデルと、カナダ人マイケル・ブーブレが、
2011年に、アメリカでそのルーツの音楽の素晴らしさを、アメリカ人に思い出させる。
アデルによって、ニーナ・シモンやアレサやエタ・ジェイムズなどの昔のブラックミュージックのディープなテイストを思い出し、
マイケル・ブーブレによって、ビング・クロスビーやシナトラやナット・キング・コールなどのスタンダードを歌う歌手達の小粋でゴージャスなテイストを思い出した。
(マイケル・ブーブレのクリスマスアルバムは、まさにそういうスタンダードの名人たちが残してきたクリスマス名盤の正当な継承と言える。)
アメリカ人は、かつて自分たちが産み出してきて、
そして今、その魅力を忘れつつあった音楽の素晴らしさを、
外国人の彼らによって再認識する。
2011年は、どうやらそういう年でもあったようだ。
Youtubeに上がったばかりの2011X Factor Finalsゲストパフォーマンスでのクリスマスソングソングがあったのでご紹介。
X Factor Finals 2011 Michael Buble

さて2週ほど続けて、ロックファンには耳の痛い話を書いてきたが、
2位のギターとドラムだけのオールドスクールロックデュオ、ブラック・キーズ「エル・カミーノ」からの
シングル曲「Lonely Boy」が、サビがキャッチーな、なかなかカッコいいロックナンバーなので紹介しておこう。
米ローリング・ストーン誌イチオシのブラック・キーズのアルバム「エル・カミーノ」 だが、
ローリング・ストーン誌は、過去の古典音楽(昔のロックのこと)ばっかり語るんじゃなくて、
現在進行形の音楽をこうやってもっとプッシュしなきゃな(もちろん古典へのレスペクトは大切なことだけど、ローリング・ストーン誌の立ち位置はそこじゃなかったはず)。
この曲、夜中にドライブしながら、眠気覚ましに「ウォーウォウォウォー」って歌いたくなるような曲だよね。
ヒットしたら覚えようかな。
ネグロイドのオッサンがただゴーゴーダンス!を踊ってるだけのPVがなんとも言えんギリギリのセンス。

ビルボード恒例の年間チャートが発表された。
2010年12月4日~2011年11月26日までの、ニールセン調査による全売上の集計だ。
リンクはこちら
2011年度年間アルバムチャートを制したのは、当然のことながらダントツでアデル「21」。
年間アルバムチャートベスト20は、以下のとおり。
1位「21」アデルAdele(ブルー・アイド・ソウル)
2位「Speak Now」テイラー・スウィフトTaylor Swift(カントリー)
3位「Born This Way」レディー・ガガLady Gaga(ダンスミュージック)
4位「My Kinda Party」ジェイソン・アルディーンJason Aldean(カントリー)
5位「The Gift」スーザン・ボイルSusan Boyle(クラシカル・クロスオーバー)
6位「Tha Carter IV」リル・ウェインLil Wayne(ヒップホップ)
7位「Pink Friday」ニッキー・ミナージュNicki Minaj(ヒップホップ)
8位「Sigh No More」マムフォード&サンズMumford & Sons(フォーク・ロック)
9位「Loud」リアーナRihanna(ダンスポップ、レゲエ)
10位「Teenage Dream」ケイティ・ペリーKaty Perry(ポップ、ロック)
11位「My Beautiful Dark Twisted Fantasy」カニエ・ウェストKanye West(ヒップホップ)
12位「Doo-Wops & Hooligans」ブルーノ・マーズBruno Mars(ポップ、R&B)
13位「Recovery」エミネムEminem(ヒップホップ)
14位「Watch The Throne」ジェイZ&カニエ・ウェストJay Z Kanye West(ヒップホップ)
15位「O Holy Night (EP)」ジャッキー・エバンコJackie Evancho(クラシカル・クロスオーバー)
16位「Born Free」キッド・ロックKid Rock(カントリー、ロック)
17位「Nothing Like This」ラスカル・フラッツRascal Flatts(カントリー)
18位「My World 2.0」ジャスティン・ビーバーJustin Bieber(ダンスミュージック)
19位「Need You Now」レディー・アンテベラムLady Antebellum(カントリー)
20位「Glee: the Music-Christmas Album」グリー・サントラGlee(テレビ番組サントラ)
アデルはアルバム「21」でアルバム・チャートの1位に、
シングル「ローリング・イン・ザ・ディープ」でシングル・チャートの1位に、
ビルボード誌が選ぶ2011年の「アーティスト・オブ・ジ・イヤー」にも輝いた。
「アーティスト・オブ・ジ・イヤー」は2009年のテイラー・スウィフト、2010年のレディー・ガガに続くもので、
ポップ音楽の世界は、もう何年も女性スーパースターの時代というわけだ。
アルバム「21」はアメリカで発売以来41週連続でベスト10内。アメリカでの売上は500万枚を超えた。
イギリスでは340万枚を超え、故エイミー・ワインハウスの「Back To Black」の330万枚を追いぬいて、
21世紀に入ってからのイギリスで最も売れたアルバムとなった。
全世界では売上1300万枚を突破している。
ビルボードチャートでも、ワールドチャートでもいまだに上位で売れ続けており、
世界的に見て、2011年のみならず、21世紀になってからの大衆音楽を代表するアルバムとなったと言えるだろう。
アデル『21』、エイミーを抜いてイギリスで「今世紀もっとも売れたアルバム」に
僕が、今年の年間シングル1位となったアデルAdele「Rolling In The Deep」を初めて紹介したのは今年1月29日。
シングル初登場2位のアデル「ROLLING IN THE DEEP」は要注目。
これ、去年末に初めて見て、うおおおおと声が出ためちゃカッコイイPV。
チャート上位で紹介できるチャンスが今週できて嬉しい。~
こういう2曲が、今、現在進行形でUKチャートの1位2位というのは、
僕にとってはゾクゾクするくらい嬉しいことだわ。
と書いてるね。
年間シングルチャートのベストテンは以下のとおり。
1位「Rolling In The Deep」アデルAdele
2位「Party Rock Anthem」Lmfao Featuring Lauren Bennett & Goonrock
3位「Firework」ケイティ・ペリーKaty Perry
4位「E.T.」ケイティ・ペリー&カニエ・ウェストKaty Perry Featuring Kanye West
5位「Give Me Everything」ピットブル&ネーヨPitbull Featuring Ne-Yo, Afrojack & Nayer
6位「Grenade」ブルーノ・マーズBruno Mars
7位「F**K You (Forget You)」シーロー・グリーンCee Lo Green
8位「Super Bass」ニッキー・ミナージュNicki Minaj
9位「Moves Like Jagger」マルーン5&クリスティーナ・アギレラMaroon 5 Featuring Christina Aguilera
10位「Just Can’t Get Enough」ブラック・アイド・ピーズThe Black Eyed Peas
さて「ロック」の話。
このシングルチャート中でロックバンドはマルーン5だけ。以前も書いたが個人的には「Moves Like Jagger」大好き。
しかしこの「Moves Like Jagger」もジャンル分けすれば、ロックフィールドの曲ではないダンスナンバーだ。
アルバムチャートの右横に、ジャンル分けを書いている。
いかに「ロック」というジャンルがチャートと無縁のものになっているかが一目瞭然のことと思う 。
この中には2000年代を代表するロックバンド「フー・ファイターズ(グラミー賞を6度受賞 )」のアルバムも、
2000年代のイギリス産ロックの中で最も商業的成功を収めたバンド「コールドプレイ 」のアルバムも、入っていない。
かつて世界で最も重要なロックバンドと呼ばれ、今年9月に解散してしまった「R.E.M.」のアルバムの売上も悲惨なものだった。
みんな今年、アルバムがリリースされたんだよ。
ロック史において非常に重要なアーティストと考えられるこれらのアーティストの新譜が年間チャートベスト20に入ってないということは、ロックというジャンルそのものが、音楽購買層にとっての興味の範囲外になってきているということを表している。
今年のロックジャンルでのナンバーワンアーティストとなった「マムフォード&サンズ」はロックバンドというより、
英米のルーツ・ミュージック(保守と言ってもいいかな)へのレスペクトにあふれたフォークグループとしての側面が大きい。
かつて「保守」の否定であったはずの「ロック」が、今は「保守」への回帰を目指しているのだ。
これはなかなか興味深いことだと言える。
「ロック」は1950年代から2000年までの大衆音楽の中心にあった。
2000年代に入ってからはどんどん傍流になってきて、
今年2011年はチャート的には完全に終焉した音楽 になったと言ってもいいだろう。
これはJAZZが、大衆音楽の中心という位置から60年代~70年代に傍流になっていった流れと よく似ている。
JAZZが古典となり、「古き良きもの」となった のと同じように、
Rockが古典となり、「古き良きもの」となってきている時代が到来しているわけだ。
日本の本屋さんに並んでいる海外ロック雑誌の表紙は、
いつのまにか「エリック・クラプトン」「ルー・リード」のようなお爺ちゃんや、
「ジミ・ヘンドリックス」のような故人ばかりとなってしまった。
こりゃ70年代~90年代にマイルス やコルトレーンばかりが表紙になっていたJazzの雑誌とちょうど同じような現象だね。
2011年、ビルボードチャート上では、「ロック」は完全なる終焉を迎えた。
僕はそれについて、良い悪いという話をしているのではない。
「時代は変わる」 「転がる石のように」っていうことさ。
2011年12月17日付けビルボード全米アルバムチャートは、
マイケル・ブーブレMichael Buble – Christmasが、
先週よりさらに売上を伸ばして、2週連続1位。
先週2位3位だった、ニッケルバックとリアーナの新譜は、
失速しており、1位となることはなさそうだ。
1. マイケル・ブーブレMichael Buble – Christmas (293,000)
2. アデルAdele – 21 (144,000)
3. ジャスティン・ビーバーJustin Bieber – Under the Mistletoe (133,000)
4. ドレイクDrake – Take Care (90,000)
5. ニッケルバックNickelback – Here and Now (78,000) Continue reading
日本最速更新の全米アルバムチャートを。
2011年12月10日付けビルボード全米アルバムチャートは、
マイケル・ブーブレMichael Buble – Christmasが一位。
ニッケルバックの新譜は、わずかに一位に届かなかった。
またもや大物ロックバンドが一位を逃したことになる。
1. マイケル・ブーブレMichael Buble – Christmas (227,000)
2. ニッケルバックNickelback – Here And Now (just below 227,000)
3. リアーナRihanna – Talk That Talk (197,000)
4. ドレイクDrake – Take Care (173,000)
5. メアリーJブライジMary J. Blige – My Life II: The Journey Continues, Act 1 (156,000)
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