日本最速更新の全米アルバムチャートを。
2011年12月10日付けビルボード全米アルバムチャートは、
マイケル・ブーブレMichael Buble – Christmasが一位。
ニッケルバックの新譜は、わずかに一位に届かなかった。
またもや大物ロックバンドが一位を逃したことになる。
1. マイケル・ブーブレMichael Buble – Christmas (227,000)
2. ニッケルバックNickelback – Here And Now (just below 227,000)
3. リアーナRihanna – Talk That Talk (197,000)
4. ドレイクDrake – Take Care (173,000)
5. メアリーJブライジMary J. Blige – My Life II: The Journey Continues, Act 1 (156,000)
6. ジャスティン・ビーバーJustin Bieber – Under the Mistletoe (142,000)
7. アデルAdele – 21 (140,000)
8. ドートリーDaughtry – Break the Spell (129,000)
9. スコッティ・マクレアリーScotty McCreery – Clear as Day (88,000)
10. コールドプレイColdplay – Mylo Xyloto (79,000)
先週、
クリスマスアルバムは、今年はマイケル・ブーブレがいちばん売れるんだろうか?
5位のジャスティン・ビーバーのクリスマスアルバムより数字を出しそう。
何度も何度も何度も書いてるけど、こういうジャズやスタンダード系の音楽が、
日本でももっと売れて欲しい。
と書いたが、キターーー!って感じのビルボードアルバムチャート一位奪取だ。
今年のホリデーシーズンは、マイケル・ブーブレが王様だね。
ニッケルバックNickelbackやリアーナの新譜がリリースされる中、
「Christmas」が先週の2位から1位にステップアップし、売上枚数も伸びたのは、
ちょっとしたサプライズじゃなかろうか。
世界中の総売上はもう400万枚に達しているとのこと。
こういう尻上がりの売れ方は、
初動が大きいけど長続きしなかった、
今年リリースのジャスティン・ビーバーやレディー・ガガやブリトニーやビヨンセら
スーパースターのアルバムがコアなファン層を中心に売れたのに対して、
幅広い層に徐々に受け入れられていっているということを示している。
なにしろこの、そのものずばりの「Christmas」というタイトルのアルバムは、
マイケル・ブーブレのバリトンのクルーナーボイスが、温かくてホント心地よいのだ。
以前一度書いたことを引用する。
世界では、今でもこういう音楽がきっちり売れ続けているんだけれども、
日本ではもう長いこと、こういう音楽は売れていない。
(日本で言うと布施明や尾崎紀世彦みたいなタイプね。)
流行の音楽は流行の音楽で大きな売上があり、
そのかたわらではこうい音楽もチャートにあるよっていうのが望ましいと思うなあ。
クラシカルな音楽では、スーザン・ボイルが日本でもヒットしたことだし、
来年はJazzyな音楽も日本のチャートに来てほしい。
数年前にたくさんオーディション・ボーカル音源を聞いたことがあるのだけれど、
日本男性の10~20代アマチュアシンガーの声に低域成分が少ないのが気にかかった。
こういう音楽を通ってきてないからじゃないかなあと思う。
日本男性の10~20代アマチュアシンガーの声に低域成分が少ないというのは、
鼻孔や胸への共鳴が少ない声ということで、
ふくよかさも少ない発声だということだね。
Michael Buble – Winter Wonderland

昔、1930年代~60年代のポップスは、
中低音の甘い響きを聴かせる「クルーナー」歌手が人気の中心だった。
白人だと、大衆音楽史に燦然とその名を残すビング・クロスビー、フランク・シナトラ。
そしてペリー・コモやディーン・マーティン。
映画音楽主題歌ならこの人を忘れちゃいけない、アンディ・ウィリアムス。
御年85歳にして、今年9月リリースのデュエットアルバム「Duets II」でビルボード初登場1位となり、
たぶんもう、これから先も破られることのないだろう最年長首位記録を打ち立てた、
アメリカの国宝トニー・ベネット。などなど。
黒人だと、ビリー・エクスタインや人類の財産ナット・キング・コールやサミー・デイビス・Jr。
ジャズが好きな人がよく聞いた、コルトレーンとの名アルバムを残しているジョニー・ハートマン。
イギリスには、マット・モンローがいたし、日本にはフランク永井がいた。
みんな、僕が昔よく聞いていた歌手ばかりだ。
そしてそれは、たいがいのアメリカの家庭のオッサン、オバサン世代にとってもそうだったのだ。
マイケル・ブーブレはカナダ人だけれども祖父の影響で、
アメリカがあらゆる分野において世界のトップを走っていた頃の、
ジャズ&スタンダードミュージックをレスペクトしている。
そしてその歌声は、アメリカ人の想い出の引き出しの中にあった、
古き良き時代のヒューマンなノスタルジアを誘うのだ。
Michael Buble – Blue Christmas

今年2011年はアデルの年だった。
年末にマイケル・ブーブレが来た。
こういう、加工されていない音楽、ヒューマンなものへの回帰は、
来年さらに大きなムーブメントになるのではないだろうか。
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