そのものずばり「DIVA」というソロアルバムを、昔リリースしたことのあるアニー・レノックス。
80年代から現在に至るまでの、すべての女性ブルーアイドソウルシンガーの中で、
最高峰に位置するシンガーの一人と言ってもいいだろう。
ユーリズミックス時代とソロになってからの彼女が、
今までに世界で売り上げたアルバムの数は実に8500万枚に達する。
![]()
今大ヒットしているわけではないが、最近アニー・レノックスも
クリスマスアルバムをリリースした。
「Annie Lennox・A Christmas Cornucopia」がそれだ。
このアルバムは、30人編成のオーケストラとアフリカの子供たちの合唱団との共演など、
時間をかけて、世界中のいろいろな場所でレコーディングされたもので、
アニーの歌唱原体験という、子供時代から歌った、
それほど有名ではないキャロルを中心に収録されており、
サンタコスプレ有名曲ばかりの、普通の企画物クリスマスアルバムとは、
一味も二味も違う仕上がりになっている
いわゆるティータイムに聴くような、耳当たりのよい普通のクリスマスアルバムとは、
ちょっとコンセプトが違うということだね。
(アニーは12月25日生まれで、クリスマスに対する思い入れには特別なものがあると考えられる。)
![]()
さて、このアルバムの中から、ユニバーサルチャイルド
他はカバーだが、これはアニーのオリジナル曲。
アフリカにおけるHIV /エイズの危機に対する基金のためのチャリティー曲だ。
この曲は、最近ゲストとして、アメリカン・アイドルでもやったので、
その映像は、そのうちYoutubeでも見ることができるだろう。
Annie Lennox – Universal Child

ユーリズミックスとアニー・レノックスを語る時の最重要曲は、
Sweet Dreams (Are Made of This)だ。
80年代を代表するヒット曲のひとつで、1983年ビルボードチャートで1位を獲得した名曲だ。
2003年のRolling Stone ‘s The 500 Greatest Songs of All Time issue inにも選ばれた。
(僕はこの500曲リストを、仕事時も音楽をプライベートに語る時も、すごく重宝している。)
マリリン・マンソンにカバーされ、
ブリトニー・スピアーズの2007年アルバムの日本用ボーナストラックとして使われ、
ツアーナンバーとしてPink!などにもカバーされるなど、
世界中のいろいろな国々のアーティストに山ほどカバーされ、
リフが実にカッコいいので、数多くのサンプリングネタにされてきた。
![]()
日本ではこの曲より、UKチャートなどで一位になったThere Must Be an Angel 85年
(スティービー・ワンダーがハーモニカを吹いている。)
のほうがもっとずっと有名かもしれないね。CMやテレビドラマ挿入曲に何度も使われたし。
これも確かに名曲で、実に美しい歌メロで、パバロッティなどのカバーもあるのだが、
はるかに多いカバーがあり、
世界のPOPミュージックシーンにより大きい影響を与えたのはSweet Dreamsだ。
なぜThere Must Be an Angelが日本人好みで、世界的には
Sweet Dreamsのほうがもっと大きい支持があるのかということを考えてみると興味深い。
深い分析をしたわけじゃないが、たぶん日本人は「歌メロ」志向「カラオケ」志向で、
Sweet Dreamsのようなリフの素晴らしさ・面白さでできている曲の価値が、
よくわかってない人が多いのだと思うなあ。
この曲は、ビデオクリップも80年代の傑作と言われている。
宝塚の男役のような性別不明なイメージのアニー・レノックスのビジュアルは、
大きいインパクトを与えた。
Eurythmics – Sweet Dreams (Are Made Of This)

アメリカン・アイドル2008年のスペシャルゲストで歌った
Many river to cross
アメリカン・アイドルはアニー・レノックスを何度もスペシャルゲストに呼んでいるが、
それはやはり、彼女が今も輝きを失わない素晴らしいシンガーだからだろう。
この曲はジミー・クリフ作の超名曲で、
ものすごくたくさんのカバーがあるが、
日本では超有名というわけではない。これもちょっと不思議だね。
Annie Lennox Many Rivers to Cross American Idol Gives Back 2008

最近のコメント